
今回の「ザ・キャラクター」、新聞評など読むとそこそこ評判よく、なんとなく「野田さんと古田さん」の絡み、また見たいなあ・・・などと思ったので、当日券を求めて並んでみることにしました。
毎日当日券発売とはなかなかうれしいです。先行予約のときは悩んで板も後で見たくなることもありますもんね。
チケット発売1時間前に到着して大体20人前後。発売時間には結局50人くらい並んだでしょうか。
立見席も覚悟していましたが、結局1階のちょうどど真ん中の席を購入することが出来ました。ラッキー。
お話はとある町の書道教室があることをきっかけにその家元を神とする宗教団体めいたものに変わって行き…。ギリシア神話を絡めながら、あのかつて日本を震撼させた宗教事件をベースに描いています。
宮沢りえちゃんがすごい。以前にみた透明人間の蒸気のときとはまた違った魅力。あの時の透明感はそのままに演技に凄みが増した気がします。ラストのセリフに涙がこぼれそうになりました。
古田さんが家元…軽々しくいろんなことを言い放ち、まわりの人間を振り回し…という役を飄々と演じてます。彼が軽ーい分、その言動で行われることの結果との落差が恐ろしい。
橋爪さん、銀粉蝶さんはさすがベテラン、うまいです。銀さんの母の姿は胸を打ちます。
他の皆さんも熱演。
やはり強烈に覚えている事件がベースなので、こちらの感情もかなり揺さぶられました。
そして久しぶりに見てやはり野田さんの言葉の遊びのうまさ・面白さに感動。
今回は書道教室が舞台で「書く」ことを表現として使っているので文字を分解してそこに意味を見出したり、といったことも多く、とても面白かったです。
正直、アンサンブルの人たちはちょっと「俺ら(私たち)がんばってます」感が見えるような感じがしたのが残念。なんでだろう。
以前に見ていたものよりアンサンブルの人数がかなり多いせいかなあ?でも事件の再現をしたり、宗教的な集まりの雰囲気を出すためにはコレくらいの人数が必要だったのかもしれない。
あと野田さんが昔より飛んだりはねたりしなくなったなと。今回の役柄のせいかしら・・・。